「すべてが建築である」というのは、1968年にオーストリアの建築家ハンス・ホラインが宣言した言葉です。 例えば地球は一つの巨大な「建築」と考えることが出来ますし、衣服などは最も身体に近い「建築」と言えます。 「建築」というものを、幅広く捉えることによって、自由な発想で建築の設計が出来ると考えています。 型にはまった建築ではなく、自由でワクワクするような建築を作ってゆけたらと思っています。
中川潤一建築設計事務所では合理性や機能性を十分に考慮し、クライアントのイメージや要望を踏まえて設計を進めていきます。 無数のスタディ(試行錯誤)と打合せを重ねていき、クライアントの方の想像を超える提案が生まれたとき、設計がある臨界点を迎えて、素晴らしい建築が生まれると考えています。 そのためには色々な固定観念に縛られることなく、設計を進めていきたいと考えています。
たとえば、団地の浴室がとても狭いスペースしかなくても、ヒノキの壁、ヒノキの桶の風呂にすれば、狭くても香り高く、気持ちのいい場所になります。 浴槽に入って、目を閉じれば、そこはもう森の中の露天風呂です。 身体を清潔にするためだけではなく、思いにふけったり、心身を癒すような場所になっています。 これは単に「浴室を作る」のではなく、「人が風呂に入るとは、どんなことか?」と原点から発想していった結果です。 (花見川団地のアトリエ)
たとえば三角形という珍しいプランの建築。 三角形のプランは内部に距離感が生まれて広く感じますし、中に入ると機能的で、でも少し不思議な住宅が生まれます。 これも単に「必要な部屋をつくる」だけでなく、クライアントの要望や人生観までを反映して、ひとつひとつの場所と空間をつくっていった成果です。 (S-House)
自分が少年時代を過ごした地元、いちかわで設計の仕事をすることは、小さな頃からの夢でした。 今は普段の仕事の傍らで、NPO法人「いちかわライフネットワーククラブ」のスタッフととして、まちづくりのリーダーを育てる 「いちかわTMO講座」の運営や地元の子ども達に建築模型の作り方を教えるワークショップなどで地域と関わっています。 クライアントの方がご自分でイメージしているよりも、もっと満足していただける空間、「本当に欲しかった空間」を一緒に手にするために、頭を柔らかく、自由な発想で設計したいと考えております。
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